オタクになりたかった

昔から文章に残そうとして残してこなかったことを、何となく書くべきだと思ったので書きます。本当はnoteとかの方が良い気がするけどはてなに愛着があるから仕方ない。

予防線張って申し訳ないけど、文章書くの下手なので悪しからず。

 

ドルオタとしてのルーツの話です。

 

小学生くらいからオタクの気があり、ほんのりネット文化に触れ、ボカロを聴き、中学生になってアニメを見るようになり、嫌々部活をしながら高校生になりました。この頃からTwitterをやっていました。

 

高校生になった頃、『ラブライブ!』が身の回りで流行り始め、自分もラブライブのアニメとスマホゲームにドハマりしました。Twitter上でもラブライブ好きを多くフォローするようになり、仲の良い人も増え、初めて「界隈」のようなものが形成されました。

 

ラブライブをとてつもなく雑に説明しますと、学校の活動としてアイドルをやることが普遍的な世界観で、主人公含む高校生達がアイドル活動を頑張るみたいな話です。

このコンテンツのキモは、原作とライブコンテンツとのリンクでした。*1

キャラを演じた声優が作中のキャラが着ていたものと同じデザインの衣装を着て、アニメと同じ振り付けで踊り、歌い、コンテンツが有名になるにつれて声優がライブをする会場も大きくなっていく。ラブライブはアニメ原作のストーリーによるキャラの成長物語だけでなく、声優の成長物語も内包した二層構造のコンテンツになっていました。

 

当然インターネット上の知り合い達はライブにもハマるわけで、学生でお金が無い中でもBDを積み、必死でドーム公演に行こうとする光景がTL上にはありました。

 

 

一方、私はライブには特に興味を惹かれませんでした。

この理由を言語化するのは難しいのですが、声優とキャラを同一視することにあまり向いていなかったこと、金銭的負担の大きさによる無意識なブレーキ、辺りでしょうか。破れるとは言えバイト禁止だったしね。

 

 

そこで、ふと思ったのです。

 

「自分はラブライブ!のオタクにはなれないんだな」

 

と。

 

 

別にアニメとゲームが好きなだけでファン、オタクを自称しても何ら問題はないし、誰かと比べるものでもないのですが、それでも自身の実感として強くそう思いました。

この経験が後述する”アイドルオタク”を形成するためのフックになりました。

 

そこから大学に入ってバンドが好きになったりもしましたが、一応理系の端くれだったのでバイトに全振りも出来ず(そもそも働くの超嫌いキャラだった) 、一番好きなバンドのツアーの東京公演には顔を出して家でずっとアニメを見る、そんなオタクライフを送っていました。

 

そんな深夜アニメを見ていた時にCMで知ってしまったんですね。Lightpoolを。sora tob sakanaを。アイドルを。

 

本筋ではないのでサラッと書きますが、最初は、曲がヤバい。メンバーとかはあんまり興味ない。っていう典型的な「外から来た人」の意識でした。広告の街のインスト演奏ヤバい!みたいな。

超ヤバい。

 

 

閑話休題

 

アイドルに興味はなくても音楽として大好きで、ちょうど知った直後の(18年)7月1日にワンマンをバンドセットでやるってことで、ギリギリでチケットを買ってライブに行きました。初めてのアイドルのライブで不安だったけど本当に良いライブだった。*2

 

一回ライブを見ても ”アイドルオタク” にはまだまだ抵抗があり、一方でメンバーに興味を持っていく自分もいて、かなり長い間抵抗していました笑 

特典会なるものの存在も後に知る事になるわけですが、写真撮られたくないし*3、20秒話して2000円とかコスパヤバいだろって思ってました。演者にライブの感想等を伝えられる機会があるっていうモデル自体には最初から偏見は無かったのですが、お金なかったし、オタクのパブリックイメージなんてアレじゃないですか。

 

 

そうやって家のパソコンの前で足掻いている中で、ラブライブのオタクになれなかった過去の自分を思い出しました。

 

ライブにいくら通い詰めようと、音源を聴こうと、この接触という概念に無縁でいる間は「sora tob sakana のオタク」にはなれないんだろう。アイドルカルチャーに詳しくなかった私でも感覚的にそう思いました。

これはあくまで私の考え方です。特典会に行かなくてもファンであるという考えもごもっともだし、そもそもファン/オタクかそうじゃないか、なんてくだらないっていう意見も極めて正しいと思います。それでも私は「オタクである」という自負が、自己満足出来るような何かが欲しかったのです。

 

勉強でも部活でも頑張ったことは無かったし、働くのが本当に嫌だったのでアルバイトもゆるい塾講師しかしてなかったし、何かに真剣になれない自分に強烈なコンプレックスがありました。というかずっとあります。

せめて、自分の好きなものを好きでいる事くらいは真剣になりたい、と思っていたことが結果的に私をアイドルオタクにしました。

 

知り合いも誰もいない、レギュもよく分からん中でめちゃくちゃ勇気を出して18年の9月に初めてチェキを撮り(普通に楽しかった)、2か月に1回くらいライブに行き*4、19年の2月くらいからようやくアイドルオタクらしいペースでライブに行くようになりました。長い時間をかけてようやくドルオタの完成というわけです。

 

 

以上が自分がアイドルオタクになった過程です。

 

今でもオタクになりたいなって思ってます。

そもそも大好きなバンドが都内でワンマンするのが半年に1回とかだったわけで、本当に究極的なことを言えばアイドルのライブなんて毎週見なくても良いんですよ。ぶっちゃけ。

 

こういう事を考える人はいわゆるステレオタイプな、原義の「オタク」の性格じゃないんですよね。趣味がサブカル寄りなだけなんです。

 

それでもライブがそこにあるから通っちゃうし*5、これを書いてる時も推しに会いたくて会いたくて震えてるし(震えてない)(気持ち悪い)、とにかく楽しいからしょうがないよね~

 

「オタク」に憧れるオタクのルーツのお話でした。

*1:多分アイマスとかが先にやってたし斬新ってほどのものではない

*2:IDの1871は18年7月1日です。以前オタクに西暦じゃないんかい!と突っ込まれた

*3:オサカナはピンショ禁止 なんで?

*4:大学の忙しさがピークだったのでバイトも増やせないし限界があった

*5:バリバリ余談ですが、気になった時にすぐそこにライブがあるというのが所謂地下アイドルの最大の優位性だと思ってます